こんにちは
オーシャンレモンの菅原です。
神奈川県小田原市で、レモンをフルオーガニック栽培しています。
レモンと言えばハチミツ、ということで養蜂の勉強も重ねています。
ハチミツは問題の多い食品の代表と言えるものです。
消費者も販売者も勉強しなければ、決して本物にたどり着く事はできません。

今まではロシアやグルジアに目を向けてきましたが、そこでの学びを受け、いよいよ国内の養蜂とハチミツに注目しようと北海道へ向かいました。
北海道での養蜂
早めの秋が訪れている9月半ば。
お話を聞いたのは100年間(!)養蜂業を営んでいる一族の4代目です。
こちらでは巣箱から地元の木材を使って自分たちで手作りしています。
一見ただの箱ですが、内部構造など100年の間に蓄積された様々な知見が詰まっていて、聞いているだけでため息が出てきました。
駒の大きさや補強金具の深さまで、全てに意味があるのです。


採蜜の効率性を極限まで高める工夫だと思ってお話を聞いていたら、まだ20代前半の4代目はこうおっしゃいました。
「養蜂業の役割は農産物の受粉を助け、日本人を飢えさせないこと」だと。
その為に元気で質の良いミツバチをできるだけ多く生み出し、育て、日本中に広めていると言うのです。
ハチミツはその役割の副産物であり、自分の仕事は「採蜜業」ではなく文字通り「養蜂業」だと。
私はびっくりしました。
ハチミツにばかり目が眩んでいた自分を恥じました。
心震える学びはいつも現場にあります。
ミツバチがいなくなると、少なくとも世界の作物の3分の1が失われる恐れがある(国連食糧農業機関)
日本でもネオニコチノイド農薬で激減していくミツバチを、絶滅させないために増やせる技術を持っているのは養蜂家だけです。
それは日本人を飢えさせないための大切な技術なのです。
【参考資料】「世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介している」国連環境計画(UNEP)
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2015/02/06/2688/
新女王蜂とそのコロニー
新女王蜂とそのコロニーを見せてもらいました。
動画なのでわかりやすいと思います。
1ヶ月前に誕生したばかりの新女王は金色に輝きオーラを放っています。
北海道の冬が始まる前に巣箱は愛知県に運ばれ、女王は越冬します。
そして春になると2万匹以上の子供を産んでコロニーを育てます。
この養蜂家はミツバチの「質」にこだわってらっしゃいます。
強くて賢いミツバチを育てるために、巣箱作りから環境整備から越冬のために移動も行います。
このような養蜂家に出会えたことに私は感動しました。
オーシャンレモンに何かできることはないか。
新たな課題に向けて、私たちも進んで行きます。

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