私たちは小田原の海の見える農園でレモンを栽培しています。
農園に一切のケミカルを持ち込まず、たくさんの生き物が暮らしやすい環境を整えて、命の循環で農園をまるごと発酵させてレモンを作っています。
今年のレモンはどこが違うのか?
今日はレモン生産者だけが持つマニアックな情報を、レモン好きな方々にお届けしてみようと思います。
花から実がつくまで
農園のある神奈川県の小田原は、花が咲く5月から実をつける9月まで例年より少し高い気温で推移しました。
最低気温も底上げされて、温暖かつ猛暑だったと言えます。
対策として私たちは、農園内に生えている草を見極め、種類によって苅丈を変える草刈り(遷移調整)を行いました。
その目的は地表に影を作ること。
そして蒸れないようにするにはどうすればいいか考えて行いました。
この工夫は生き物のためです。

この時期は全然レモンを見ません。
とにかく生き物が気持ちよく過ごすためのフィールドを整えていきます。
私たちのレモンは猪、ウサギ、鳥などの動物と昆虫たちが繁殖することで育っていきます。

実が大きくなる時期
レモンが大きく育つ10月から11月の気温は概ね平均値で来ました。
降雨量と日照時間も平均値と言っていいでしょう。
ここで最後に園内の草の丈を整えて、周りを囲っている森の剪定伐採を行いました。
生き物の住処として森を育てていて、近隣の圃場からのドリフト(薬剤の流出)も防いでくれます。
剪定を行う理由は冬の日差しの確保と風通しの調整です。

この工夫はレモンのためです。
やっとここでレモンを見ます。
レモンが気持ちよく大きくなれる環境を作っていきます。
例年と違う点として毎年7月半ばまで木に付けていたレモンを、去年はリペアペーストにするために5月ですべて収穫しました。

今までは木が新たなレモンを作る時期に、大きくなったレモンも養わなせる高負荷を強いてきました。
その負担を大きく減らしたのが今季のレモンになります。
高い気温、地の発酵調整、今まで以上の木の力がどんな味わいのレモンを作り出すのか?
ぜひお楽しみください。
栄養はパンパンです。約束します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
私たちのレモンを使ったプロダクトもぜひご覧くださいね。
