私たちのお客さまには乳がんで闘病されている方が多くいらっしゃいます。
レモンの皮に含まれるヘスペリジン、D-リモネン、果汁に含まれる天然ビタミンCとクエン酸による栄養効果を期待されています。
世界で初めて非加熱のレモンリペアペーストを開発し、昨季も出来たてを5月に発売しました。
お試しいただいた方からは喜びと驚きの声を沢山いただいています(後述します)。
それには論文ベースの確固とした裏付けがあるのです。
レモンががん治療に大きく貢献することは著名な研究者たちが実証し、多くの医師たちが実践しています。

今回は特に世界の研究から、レモンが乳がんに対していかに有効であるかという情報をご案内いたします。
この記事は乳がんの治療中で、特にAC療法、ホルモン療法を選択している方のお役に立てると思います。
そして再発を恐れている方に読んでいただきたいです。
※記事の最後に今年のリペアペースト販売についてお伝えします
Contents
ヘスペリジンはがん細胞傷害作用を増強する
乳がんの治療の中でもAC療法は乳がんの代表的な抗がん剤治療です。
AC療法とは、ドキソルビシン(アドリアマイシン)とシクロフォスファミドという2種類の異なる作用機序の抗がん剤を組み合わせた治療であり、その頭文字をとってAC療法と呼ばれています。
エジプト国立がん研究所は、ドキソルビシンが持つがん細胞障害作用をレモンの皮に含まれるヘスペリジンが相乗的に増強することを突き止めました。
ヘスペリジンとはレモンの皮に含まれるポリフェノールで、いくつかのがん細胞に対して細胞毒性効果を持っています
それだけではありません。
レモンの皮は乳がん細胞の移動を阻害する
ドキソルビシンが患者の生存期間を延長し、死亡率を低下させる効果的な方法であるという事実にもかかわらず、いくつかの研究ではドキソルビシンの使用が転移を引き起こすことが報告されています。
この研究ではヘスペリジンを併用することにより、ドキソルビシンによって誘導される細胞遊走をブロックすることを示しました。
がんの転移を阻害する。
これはとても重要なことです。
乳がんの場合、がん細胞は比較的小さい時期から乳腺組織からこぼれ落ち、リンパや血液の流れに乗って乳腺から離れた臓器(肺、肝臓、骨など)に小さな転移巣をかたちづくると考えられています。
これらの微小な転移巣が大きくなると症状が出たり、検査で検出されたりするようになり「遠隔転移」と呼ばれます。
乳がんは遠隔転移してしまうと予後は不良となり根治が難しいケースがあります。
治療で取り除いた場合の再発率は個人によって変わりますが、総じて5年以内30%、10年以内40%とされています。
終わったと思っていても、再発、転移の不安が離れません。
この情報は、再発が心配な方にもレモンの皮を摂取する十分な理由になると思います。
結論としてこれらの発見は、ヘスペリジンがドキソルビシンの抗がん効果を高め、高転移性乳がんにおける化学療法使用のリスクを軽減するために開発できる潜在的な相乗効果を持っていることを強く示唆しています。
2023年3月に公開されたエジプト国立がん研究所の最新の論文です。
原題と参照先のリンクを貼っておきます。
Hesperidin Increases Cytotoxic Effect of Doxorubicin and Inhibits Cells Migration on 4T1 Breast Cancer Cells(ヘスペリジンはドキソルビシンの細胞傷害作用を増強する)
引用元
https://jenci-springeropen-com.translate.goog/articles/10.1186/s43046-023-00166-3?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc
もしAC療法ではなく、ホルモン療法を選択している方にも有用な情報があります。
次の論文を見てみます。
乳がん細胞に対するタモキシフェンの抗がん効果を相乗的に強化する
2018年にオランダで発表された研究論文です。
特に長期のホルモン治療を受ける方に読んでいただきたい論文です。
乳がんにはがん細胞の増殖にエストロゲン(女性ホルモン)を必要とするものがあり、乳がん全体の6~7割を占めています。
このようなエストロゲンで増殖するタイプの乳がんに対しては、エストロゲンの働きを抑える「ホルモン療法(内分泌療法)」の効果が期待され、抗エストロゲン薬としてタモキシフェンが広く使用されています。
タモキシフェンとはエストロゲンがエストロゲン受容体へ結合することを妨げることで、乳がんの増殖を抑える薬です。
ホルモン療法の対象となるのは乳がんの細胞に女性ホルモンの働きを感知するエストロゲン受容体(ER)かプロゲステロン受容体(PgR)のいずれかが認められる、ホルモン受容体陽性の乳がんの方です
タモキシフェンは5年間よりも10年間投与したほうが、より良い治療成績 (再発と死亡率の顕著な減少) が得られます。
しかし、このような長期間の治療は多発性静脈血栓症や肺塞栓症に加えて、卵巣、子宮内膜過形成、がんなどの重篤な副作用を引き起こすことがわかっています。
したがってより効果的で安全な治療アプローチを開発することが緊急に必要とされています。
この研究の最も重要な発見は、おそらくアポトーシスの誘導を通じて、乳がん細胞株に対する抗がん剤タモキシフェンの活性を相乗的に増強するヘスペリジンとの新しい組み合わせの発見でした。
※この研究ではへスペリジン以外にもピペリン、蜂毒も論じています
Hesperidin, piperine and bee venom synergistically potentiate the anticancer effect of tamoxifen against breast cancer cells(ヘスペリジンは乳がん細胞に対するタモキシフェンの抗がん効果を相乗的に強化する)
引用元
https://www-sciencedirect-com.translate.goog/science/article/abs/pii/S0753332218310680?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc
レモンポリフェノールであるヘスペリジンは、単体でも抗炎症作用、抗酸化作用、アポトーシス促進作用、および抗増殖作用を持っていることは既に証明されています。
正常細胞に毒性作用を引き起こすことなく、結腸がん、膀胱がん、肝臓がん、乳がんなどのいくつかの種類のがんにおける細胞増殖を抑制します。
ヘスペリジンが抗がん剤治療にも役に立つことがそれぞれの研究で示されましたが、レモンの皮が持つ乳がんに対抗する成分はこれだけではありません。
2023年にインドで発表されたこちらの最新論文です。
D-リモネンは乳がん細胞治療を強化する
レモンの皮に含まれるD-リモネンは特定の悪性腫瘍の増殖を大幅に阻害することが報告されています。
この成分もヘスペリジン同様に、ホルモン治療薬として広く使われているタモキシフェンと組み合わせることによって、乳がん細胞のアポトーシスを誘導することにより抗がん効果を高める可能性があるという証拠を提供しています。
タモキシフェンは乳がんの化学予防に非常に効果的ですが、長い治療中に耐性が生じ、患者の生存が困難になることも示されています。
その為、タモキシフェンの毒性を管理し、がん治療に対する感受性を高める天然化合物としてD-リモネンが注目されているのです。
乳がん制御治療の有効性を向上させる併用療法にはさらなる研究が必要だとしながらも、タモキシフェンを同様の活性を持つD-リモネンと組み合わせることで、毒性を制御し、治療に対する感受性を高める可能性を伝えています。
Combination of tamoxifen and D-limonene enhances therapeutic efficacy in breast cancer cells(タモキシフェンとD-リモネンの組み合わせは乳がん細胞の治療効果を強化します)
引用元
https://newsletter-x–mol-com.translate.goog/paper/1675567455738249216?_x_tr_sl=zh-CN&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc
お客さまの体験談
乳がんと闘っているお客さまとお話しすると、自分でしこり、腫瘍を確認できてしまうことが辛いとおっしゃいます。
その中のお一人、Aさんは2023年5月に初めてレモンペーストを手に入れてから、今までのサプリ系をほぼすべてやめて、ペーストを集中して飲み始めました。
2週間後。
自らの感覚で小さくなっていると初めて感じた彼女は、まだ前回の検査から数週間しか経っていないのに再度の検査に病院へ向かいました。
そこで調べると医師が驚く結果が出ました。
まだ数週間であり、病状は変化するものなのでここで結論は出せません。
数ヶ月後に購入者全員へ一斉アンケートを行う予定なので、その際にまた良い経過をお知らせできたらと思います。
Aさんを始め、効果を実感されている方はペーストだけではなくレモンの皮100%で作ったパウダーも併用されています。
パウダーで強化できるのは上記論文で示されたヘスペリジン、D-リモネンです。
乳がんで化学療法を選ばれている方にもレモンは有効だとどうしても知っていただきたくて、この記事を書きました。
病状や進行状況、薬によってはお勧めできない場合もあります。
必ずかかりつけの医師に「レモンを食べてもいいか」相談してください。
まとめ(レモンが乳がん治療にできること)
- AC療法の効果を高め、毒性を管理して生存率を高める可能性
- ホルモン療法の効果を高め、長期治療における重篤な副作用を軽減する可能性
- がん転移を阻害する可能性
皮まで食べられる安全安心のレモンを探してみてください。
果汁はお料理やジュースに使って、皮はミキサーやフードプロセッサーにかけると食べやすくなります。
レモンはスーパーに並んでいる外国産のレモンはくれぐれも使わないようにしてください。

できればレモンの生産者を見つけて、直接購入する事で農家さんを応援してあげてください。
私も同じ生産者としてレモンが多くの方に役立つのが嬉しいです。
私たちのレモンペーストは毎年4月5月に発売され、その年の分が売り切れたらお終いとなります。
レモン栽培に毎日努力を重ねていますが、フルオーガニックで作るレモンは簡単には増やせないのです。
もしペーストに興味を持たれた方は、こちらの記事もご覧になってみてください。
優先案内の登録先も記されています。

レモンリペアペーストの最新情報はこちらにまとめています。
https://fullorganic-lemon.com/blue2024
多くの方が利用しているレモンの皮を微粉末にした「レモンポリフェノールパウダー」はまだ在庫があります。
試す価値はあると思います。
良かったらこちらのショップでご覧になってみてください。
ご購入者いただいた500人の方々のアンケートの結果をまとめた「トリセツ」を同封しています。
どのような効果があったのか、その際はどうやって使ったのかなどが克明に記されています。
本当に多くの方から感謝のお言葉をいただいております。
ぜひご覧になってみてください。

ここまでお読みいただいた方のお役に立てればと願います。

最後に
生産者が効果効能を述べるのは法律で禁止されています。
なので私たちは研究者がまとめた世界中の論文を読み、臨床する医師の言葉に本気で耳を傾け、その上で農家にしか出来ない「最大有効なレモンの生産」をしています。
ただそれが農家ができることの限界です。
示した論文はぜひ皆さまも目を通してください。
リンク先で読むことができます。
そこから先の行動は、皆さまのものです。
私たちは0.1%も流通していない特別なレモンを作って待っています。
文中の情報は論文記載のものを引用しています。
それぞれのリンク先に示されており、そこからさらなる情報にアクセスできます。
ご活用ください。